ぴこねっと生粋市場 船中八策巻頭言集 ぴこねっと生粋市場のリーダー バッくんです
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ぴこねっとの社長
2005年1月から東京虎の門に事務所を開設し、2005年5月からはそれまでの広島本社を東京に移転もしました。
55歳の2005年に入学した大学院も2006年3月に無事修了。
その研究成果を仕事に活かしています。
[得意な仕事分野]
業務プロセス改善コンサルティング
インターネットマーケティングコンサルティング
経営相談
[趣味]
香道(7年)
歌舞伎観賞(中村勘三郎ファン)
文楽
[好きなもの]
銀河高原ビール
つぶあん・「まんじゅう」「あんぱん」
日本酒「八海山」
[現在の健康状態]
今までの最高血糖値360・現在140〜180
毎週3回はプールでスイミング
朝夜の行水実行

  

第10号テーマ:こんな時代だからこそ

株式会社ぴこねっと
代表取締役 及川秀悟


[経営者の役割]

 平成九年度は、企業の倒産金額、件数とも史上最高を記録し、今年度に入っても企業倒産は増加の一途をたどっています。特に、最近はバブル型倒産から不況型倒産、そして貸渋り倒産へと内容が変化してきているといわれます。長い間続いているバブル型倒産は、戦略なき戦術の結果であり、不況倒産、貸渋り倒産は、場当たり的戦略の結果だといえると思います。

 バブル型倒産も、不況型倒産も、貸渋り倒産も結局は経営の失敗であり、経営者の責任であることは変わりません。景気の循環は、好況、不況の二つの側面を持ちますが、これはどこからが好況で、どこから不況であるかという区別はつけられません。好況と思っている中に不況の前兆があり、不況の中に好況の芽があるからです。(ただ大不況には好況への芽が見えません。)

 経営者は、どんな条件の中でも会社の進むべき方向と明確な目標を立て、それを自社の繁栄に結びつけ、企業を永続的に発展させていく義務があります。大不況の波に流され惑わされ、自己を失い、本来の目標を忘れて自主性を失うと、激変する経済社会に負けてしまいます。

[経営目標]

 目まぐるしく変化する経済社会だからこそ、3年後、5年後の自社の姿を描いた確かな経営目標が必要です。「経営は、ゴールのないマラソン」と言った人がいましたが、企業はその誕生から持続的に発展しなければならない使命を持っているのですから、休むことも停まることもできないのです。起業したときから、終わりのない闘いということになります。経営を休む、止められるのは会社の清算か倒産の時だけです。やはり、経営は終わりのないマラソンです。

 でもゴールが無くても2年後、3年後、5年後の目標を設定することはできます。経営の基本は、3年先、5年先の目標を設定し、一年、一年着実にそして確実にそこに向かって進んでいくことだと思います。3年後、5年後は必ず来るからです。3年後、5年後の達成目標を明確にし、さらに目標達成のための実行計画を詳細に立て社員に示せば、社員は必ずそれを理解し納得して行動すると思います。そうすれば、企業は確実に目標を達成できるはずです。こんな時代だからこそ経営に大切なのは、大不況に惑わされない、経営者の確固たる経営目標ではないでしょうか。

[一つの事例]

 困難を克服し、立派になったA社の例を紹介します。A社は、私の知人の会社ですが、平成6年、それまで同社の売上の4割を占めていた大手企業が地元から撤退ということになり、それまで安泰だった大手企業との取引が突然消滅してしまったのです。

 社長をはじめ、社員一同目の前は真っ暗になり、何をどうすればいいかわからなくなってしまいました。しかし、自分たちではどうすることもできなかったのです。社長は、社員に向かって檄を飛ばすのですが、何しろ4割の売上が消滅したのだから、社員は不安を募らせる一方でした。また、多くの社員が退職もしました。”倒産”を覚悟した社長の頭に浮かんだのが、常日頃頭に描いていた3年後、5年後の自社の姿です。社長はそれを社員にぶつけてみたのです。描いている未来の姿を明確に示し、その実現に向けて頑張ろう、と呼びかけたのです。それまで浮き足立っていた社員が、3年後、5年後の我が社の商品構成は、得意先はこう開拓し、社員はこうあるべきだ、といった社長の想いを込めた新たな経営方針を経営目標に頑張りばじめたのです。

 それから3年、A社は社員数と売上高は減りましたが、それまでの大手依存の下請け企業から、自社の新たな顧客を開拓し、自社製品の拡販に成功しました。今では立派な会社になっております。これは、困難な中に、確かな経営目標があって成功した例です。





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