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第27号テーマ:経営は熱意、情熱、努力
経営は熱意、情熱、努力 何事においても事を成就させるものは、やる人の熱意であり情熱であり努力であるのではないだろうか。スポーツの世界や芸術の世界も、経営の世界も熱意と情熱、人一倍の努力する人しか成功は勝ちえないのである。 もちろんサラリーマンの世界でも同じである。 自ら向かう目標の為に、高く掲げた志や目的の為にやらなければならない使命感に溢れる熱意と、燃えるような情熱、血の滲むような努力があればどんな障害も苦労もそれは小さいことでしかない。 会社を良くしたいと思うのであれば、懸命に会社を良くする事に熱意と情熱を持ってやればいい。やってやってやり抜けば必ず知恵は出てくるし、支援者も出てくるものである。必ず会社は良くなる。 私の兄貴分のある社長が17年前に会社を倒産させてしまった。当時社員100名のコンピュータ会社である。その社長と17年ぶり再会した時に聞いたのであるが、倒産後鉄工所で工員として2年働き、再度事業に挑戦した。 どうしても経営者になりたいという強い思いからであるが、以前の失敗は繰り返さないと心に誓い事業を始め、いまは社員70名の立派な無借金会社になった。苦労に苦労を重ね人一倍の努力をしての事である。 ある本で読んだ事がある。 「長島茂雄」が現役の頃、スランプになった時、試合を終えて帰宅してから自分が納得するまで素振りの練習をした。不振の原因をスランプのせいにしない、悲観をしない、どんな時にも情熱を失わない。と言うのである。長島茂雄と言えば野球界の大スターであるが、自分の不調を克服するために人の見えない所で、人一倍の努力をしていたのである。 松下幸之助氏はある講話の中でこんな話をしている。「たとえ販売のやり方がわからなくても、なんとしても商売を成功させたい、そういう懸命の思い、熱意というものがあれば、そこに何とかしようという工夫が生まれ、成功の道が発見される。」仕事に賭ける懸命な思い、熱意、情熱があれば、頭も体も自分の全てがそれに集中され、今まで考えられない知恵や工夫が出てくる。周りの人にもその思いが伝わり協力者に恵まれる。人を動かすには多くの言葉ではない。事を成すのには多くを語らなくても良い。 自分のやりたいこと、自分の目標をより鮮明に心に刻み込み人の3倍努力する。熱い情熱で人一倍努力する事で事は成ってくると思うのです。 以前、経営者漁火会で中村功会長から人間の迫ヘと努力についてこのような事を教わった事がある。『迫ヘとは過去の蓄積であり、人間の迫ヘの差と云うものは小さい。あるとすれば努力の差である。迫ヘがないという人がいればそれは怠け者であって、努力していない人、挑戦しない人を指す。 努力は必ず報われる。同時に報われない。だから素晴らしい。事業はテイクオフ理論が解ると努力できる。「テイクオフ理論=勝者の理論」とは、努力は必ず報われると言う事を解り努力を続ける事である。多くの人はこの事を解らず滑走路を走りきらない。諦める。それは滑走路を走る距離が長いからだ(努力しなければならない期間)。 しかし一旦、テイクオフすると浮力がついて一気に上昇して成長する。だから報われることを信じて努力し続けることである。努力とは成功するまで諦めず続けることである。』その続けるエネルギーが熱意であり情熱である。 熱意も情熱もないところに努力はないのである。 仕事が好きで好きでたまらない、立派な会社を作るという目標を必ず達成するという強い信念と使命感、そういうものが情熱を駆り立てるのであり、どんな困難も苦労も惜しまずどんな努力をもできるのである。ようするに自分の望む事が本当に明確で、それを実現したいという強い強い意志が熱意と情熱を産むのである。中途半端な目標や思い付きの願望では熱意にならない、情熱にはならない、努力も続かないのである。 新規事業を始めた友人が、事業を始めてまもなく事業が上手くいかないと相談に来たことがあった。聞いてみる知人から儲かるからやらないかと誘われ始めたのであるが友人の言うほど儲からないどころか赤字続き。いろいろ工夫するが改善の見込みがないと言うである。この事業を止めたいという相談であった。 相当苦労をしているようであったが、よく話を聞くと、事業の始める動機がよくない。それは他人から儲かると進められたからはじめた程度のことであるからだ。その事業が好きで始めたのではない。儲かると言われたから始めたのだから儲からないのは、勧めめた人が悪いと思っているのである。こんな事では熱意も情熱も持てるわけがないし、血の滲むような努力ができるわけがない、と思いながら話を聞き事業を止めることを進言した。 新規事業を起こすには正しい動機が必要です。自分の心から迸る思いから出てくる本当にやりたいこと、目指したい事が正しい動機なんです。ですから、やりたくてやりたくてしょうがなく始めた仕事をして儲けたい、これも正しい動機なんです。正しい動機だから執念のような熱意と燃えるような情熱が湧くのです。そしてどんな苦労も惜しまず困難にも立ち向かう事ができると思うのです。 人から儲かると勧められたからとか、成功している人がいるから程度で始める事業は、正しい動機ととはいえないのです。 今、先の見えない真っ暗な時代であるという人がいるがそんrなことはない。何時の時代でも真っ暗に思う人と、わくわくしながら時代に向かっていく人がいる。 会社の業況が悪い事を景気のせいにしてはいないか。政府の景気対策に腹を立てても政府が自分の会社を救ってくれるわけがないのです。自分の会社の事は自分にしかできないのです。どんな困難も苦難も自分でしか解決するしかないのです。ならば熱意と情熱をもって今の仕事に真剣に取り組む事が現状を好転させ、事業を発展へと進めることができる唯一の道ではないか。経営者は仕事に熱意、情熱、努力、テイクオフするまでやり続ける気高ヲが必要なんです。 経営者の人生ってなんと楽しいではないか、と自分に言い聞かせ仕事に取り組んでいる私です。 |
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