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第30号テーマ:社員と共に思いの共有を
社員と共に思いの共有を 強い組織を作るには経営者の考えや思い、経営理念を社員と共に共有しなければならないと言われます。会社は何の為に存在するのか、どんな目的の為に事業をしているのか、これからどんな会社になろうとしているか等、社長としての考えや理念を明確に社員に示し、それを社員と共に実行し実現していくのが経営の本質であると思います。 経営者の仕事は会社を強くし安定した永遠の成長をさせる事であり、その基となるのが経営者としての考えや理念です。それを1日24時間考え続ける事であり、どんな事があっても実行し続ける事です。これを365日来る日来る日も続けるのですからストレスも溜まりますし、心身ともに疲れもします。これを心地よく感じるようになれば本物の経営者なのかもしれません。これが経営者の仕事だと言われれば当然かもしれません。 「経営者の心社員わからず」 つい最近、ある社長にお会いした時、「当社の社員は俺(社長)の言う事を分かってくれない」「あれほど重要な事が社員まで伝わっていない」「何をやっても長続きしない」とボヤイていましたが、これは多くの経営者が持つ共通の悩みのようです。 「お客様第一主義」だとか「クレームは最優先で対応しよう」等の経営理念や経営方針、「社内や敷地内にゴミが落ていたら拾おう」「社内の整理整頓」「報、連、相の徹底」などのスローガンを掲げてスタートするのですが、何時も初めの掛け声だけはいいのですがなかなか続かない、いつの間にか社員の誰もがやらなくなってしまう。 経営者はイライラするが社員は「笛吹けど踊らず」です。「継続は力なり」で、これを続ける事ができたら強い会社になる事は分かっているのですが、なかなか続かない厳しい現実を目の前にし落胆するのですが、 そのうち経営者自身も掲げた方針を忘れてしまい、壁に唐轤黷ススローガンだけが活き活きと見えるだけです。 どんな時代でも潰れない元気の良い強い会社を作るには、「経営者の考えや思い、経営理念、方針を社員全員に伝え、経営者と共に社員が一緒に実行する事である」という講演を聞いた事があります。 経営者の健全な考え、思い、理念、方針が社員の心に伝わり、社員が実行したら強い会社になるという話の内容でした。経営者がいくら立派なビジョンを打ち上げても、また崇高な理念を掲げても、それが社員の心に響き社員の腑に落ちなければ社員は行動に移らないし、やっても長続きしない。 経営者の考えや経営理念、方針は社員が行動に移さないと、その理念や方針がどんなに立派でもお客様には伝わらないし経営の実効が上がらない。実行されて初めて経営理念であり方針であるのです。故に経営者は実行されない、また長続きしない社員の姿をみるとイライラしストレスも蓄積するのですが、経営者の考えや思いは社員から見れば、「社長はあんな立派な事言って」「社長の都合ではないか」と思っているくらいなのです。 経営者が会社をよくする為に、また立派な会社にする為に真剣に考えに考え抜いたものであっても、社員には「親の心子知らず」で、ただの言葉にすぎないのです。 それは社員には経営者の立派な理念やビジョンより、給料が下がる事やリストラされないかという明日の自分の生活の方が現実的な問題であるし、経営者の事業に賭ける本当の心や、経営の現実的な問題と戦っている経営者の苦労が分からなのです。 「分かるまで話す」 経営者は、そんな社員に自分の考えや思い、理念や方針を伝えるにはどうしたら良いかが悩みの種ですが、私はその解決策は、社員が分かるまで何回も話し続ける事であると思うのです。何回も何回も繰り返し話すしかない。 「社員には何時も話しているのだから分かっているはずだ」とか「どうせ幾ら話しても分からない」と、話す事を止たり諦めてはいけないのです。1回や2回話した程度では社員に伝わらない。 我が子を育てて分かる様に1回や2回話したってなかなかわからないのです。1回や2回話してわかるような社員は中小企業には来ないのです。時には10回20回話したって10%も伝わらない時もある。数初?bして初めて「社長はこの事に本気なんだ」と共鳴し思いが伝わっていくのです。 「社長はこんな思いで経営をしている」「社長はこんな大きなビジョンを本気でやろうとしている」と社員に伝わった時、社員は社長の思いの実践者、実行者となるのです。時には燃える火の玉のようになり卵z以上の成果を出す事だってある。 ですから社員に経営者自身の考えや思い、理念を伝える為に何回も何回も訴える事が大事なのです。 この事は本当にエネルギーのいる事なのです。 故にこれが最も重要な「経営者の仕事なんだ」と思うのです。だからこのエネルギーを惜しんではいけないし、こんな事までして等と思ってはいけないのです。エネルギーを惜んだり、言う事をやめたら社員に思いを伝える事はできないし、理念の共有もできません。 松下幸之助氏は、松下電器の成長期の頃に3年間毎日朝礼で自分の考え、思いを社員に話し続けたといいます。またホンダの創業者 本田宗一朗氏は創業間もない頃に、やはり朝礼で「ホンダは世界一のオートバイメーカになる」とみかん箱の上に立って、工場の従業員の前で話し続けたそうです。 それが今日の松下電器であり世界のホンダです。実は社員に話し続けるという事は、経営者が自分の意志を強くするために自分に話し続ける事でもあるのです。 どんな小さな会社でも経営者が社員に向かって真剣に話し続ければ最初は「そんな馬鹿な」とか「社長の都合であんな事言っている」「そんな事できるわけがない」と言っていた社員も、いつの間にか社長の考え思いに共鳴、共感し最大の理解者、協力者になるのです。 「思いの共有」 経営者の考えや思いを何回も何回も繰り返し繰り返し、真剣に語りその思いが社員に伝わった時、その考えや思い理念、方針が社員によって実践され経営目標達成に向かうものであると思います。ただ「やれ!やれ!」の叱咤激励ではダメなのです。何の為にやるのか、何故やらなければならないか、どんな夢があるのか、をしっかり話し、その思いが社員の心に響き共鳴した時、初めて経営者と社員で共に経営理念、経営方針の共有が始まるのです。 経営は経営者一人でできるものではありません。経営者という指揮官と社員という実行者がいて初めて経営ができるのです。この両者が共に思いを共有し目標に向かった時、強い組織ができ成長の基盤ができるのであると思います。 今年も後僅かになりました。この「船中八策」の発行が遅れ今年の最終号となりました。この「船中八策」を読んで頂いておりますお客様、知人友人の皆様の今年一年のご厚情に厚く御礼垂オ上げます。 |
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