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第08号テーマ:勤労は美徳
8月25日の日経新聞に「勤労は美徳」が薄れ、働きがいが見えぬ若者という記事がありました。読まれた方もいると思いますが働くことの中に「働きがい」や「生き甲斐」を見つけ働くことを通して徳を積むという日本人の勤労観は、現代ではすっかり色褪せた言葉になってしまいました。 戦後日本が、廃墟の中から立ち上がり今日の経済成長を成し得たのも、我々の両親、先祖の多くの汗にまみれた努力があったからであり、そこには「勤労は美徳」という明治以来の日本人の仕事観、勤労観があったからではないでしょうか。 苦しい生活の中にも「一生懸命働けばきっといい明日が来る」と信じ、「良い暮らしをしたい」「お金を稼いで親にいい生活をさせたい」「一家の大黒柱として家族を守る」「良い仕事をして出世したい」など、働きがいや、生き甲斐はさまざまであった。でもその中に、働く事の夢や希望や努力を惜しまない一生懸命さがあった。世界から働きバチといわれながらも働き、私たちに今日の豊かな国を作ってくれたのです。 しかし、近年こんな素晴らしい日本人の勤労観も時代と共にすっかりなくなってしまった。 最近、「フリーター」や「アルバイター」という職業?がある。仕事を働きとしてではなく遊びの延長としてやる。だから「格好いい仕事」「楽な仕事」「嫌ならすぐ辞められる仕事」、中には「テレビでみて皆がやるから自分もやる」といったように、はっきりした目的もなく就職するのである。だから、嫌ならすぐ辞める、我慢も忍耐もない。ましてや「働きがい」「生き甲斐」を仕事の中に見つけようなどと思う者は全くと言うほどいない。やりたい事をやって自己実現しようとしているでしょうが、そんな人を働かしてくれる会社なんてないのだが。 終身雇用は日本的経営の典型であった。社員と経営者の運命共同体は社員と経営者の暗黙の了解ごとであった。社員は会社の為に一生懸命働き、経営者は社員の生活を守る為に一生懸命になる。もちろん経営者としての夢の実現のためではあるが。90年代以降、こんな事も陰が薄れてしまった。 こんな勤労に関する国際世論調査があった。「会社がどんな状況でもあなたは会社とともにあるべきか」と言う質問に、「Yes」と答えたのは、インドネシア人88.3%、アメリカ人66%、フランス人61%、日本人31.3%。 愛社精神は日本的経営の素晴らしい経営思想であると思っていたが、いつのまにか、外国のものになっていた。いったい日本人の勤労観はどうなってしまったのか。 我々大人が若者に、いや若者だけではない日本人の勤労観を忘れた大人にも、もっともっと働く事の価値を教えるべきである。豊かになった日本。忘れ去られようとしている「勤労は美徳」「勤勉な日本人」。もう一度取り戻したいものです。 |
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