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第39号テーマ:中小企業の経営改革(1)
中小企業の経営改革 改善と改革を混同して考え経営者が多いが、改善と改革は似て非なるものがある。改善も改革も現状のあり方を変えるということでは同じであるが、改善は現状は肯定しつつも部分を変更したり、現状の修正を行うことを言うのであるのに対して、改革は現状を根本から変るの事にある。現状を否定しこうあるべきだという方向に変えることである。アメリカの経済学者のジョン・P・コッター博士の論文に「変革とは今のあり方を根本から変えること」といっているが、まさに企業改革・企業変革とは現状を否定し、未来から今を変えることであると思うのである。 企業を改革させるとき大企業と言わず中堅・中小企業といわず、ます最初にやらねばならない改革は、経営者の自身の変革が必要である。経営者が会社の現状がこれではいけないと云う事に気づき、未来を展望し会社がどうあるべきかを描くことで、企業のあるべき姿を描かれ、その描いたあるべき姿に変わっていくことが改革なのである。経営者が自らの会社の現状認識、問題の抽出を出来ずして将来を展望はできないし、現状の問題を解決し、将来に向かって窮状から脱出することは出来ない。 改革は、企業のあるべき姿を描くことから始めなければならない。あるべき姿を描き、そのためには、今何が問題であるかを社員と共に考えることである。ここで一番大事なことは現状の問題を社員と共に考えることである。経営者一人では自社の抱える問題を考え抽出することは出来ない。なぜなら経営の問題は現業の中にあるからである。経営の非効率や無駄は現業の中に存在し、それの日々行っているのは社員達であるからである。だから会社が抱える真の問題は社員たちが一番知っているのであるが、社員たちはそれを言おうとはしないだけである。この会社が抱える真の問題を社員から引き出すことが、改革の第一歩といえる。 改革に当たって必ず起きる問題は、反対という抵抗である。改革には抵抗はつき物である。社員たちは会社の真の問題は何かを知っているし改革すれば会社良くなること知っている。しかし反対するのである。それは自分のやっていることが無くなることの恐怖である。また改革の必要性はわかっているし、改革しなければ会社は将来とも発展しないことも知っている。しかし自分の仕事が無くなる事は、会社における自分の存在がなくなることを意味し自己否定しなければならなくなる。だから社員は改革が始まることに危機感と恐怖感を募らせるのである。これが彼らが改革を反対する大きな理由なのである。しかし彼らはそのことは決して口にはしない。ただ改革の必要性のない事と、コンサルタントの費用をかけることがいかに無意味であるかを主張するのである。これがジョン・P・コッターのいう「チェンジモンスター」なのである。このチェンジモンスターが企業の改革を遅らせ、時には企業を危機追い込むことさせあるのである。かつての労働組合などもこのチェンジモンスターの部類に入る。経営者はこのチェンジモンスターをいかに仲間に入れて改革に巻き込むかで、企業の変革の成否は決まると言っても過言ではない。⇒次回に続く ≫業務改善コンサルティング |
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